嫌いな食べ物の話で盛り上がった。
私が、玉ねぎ、カボチャ、サツマイモが嫌いと言うと
20年位付き合いがある友達から
「えーー!!そうなの?!知らなかった!!」
と、とても驚かれた。
そうなんだよね。
実は、これまでお付き合いした恋人でさえ、誰も私の嫌いな食べ物を知らないと思う。
アピールしてこなかったから。
けど
友達に驚かれて、改めて何で私は嫌いな食べ物をアピールしてこなかったんだろう?と考えみた。
そして
亡くなった父のせいだな。
と思い当たった。
子供の頃は割と嫌いな食べ物を
「おえー」みたいな感じで拒否していた記憶があるのだけれど
その度に父から
「戦争になったら、そんな事言ってられないぞ!!」
「無人島に流れ着いたら、そんな事言ってられないぞ!!」
と、たしなめられていた。
なるほどと、子供心に刻まれたようだ。
それからは、食べ物に限らず、何か気にそぐわない事に出くわすと
「戦争になったら、そんな事言ってられないぞ」
「無人島に流れ着いたら、そんな事言ってられないぞ」
というのが私の基準になっている。
お陰様で逆境に強いとお誉め頂いている。
話を戻すと
そんな父だから、子供達の前では嫌いな食べ物なんてない素振りだった。
だから、嫌いな食べ物なんてないんだと信じていたのに…
私が24歳の時
父が、ある人に「〇〇さんは嫌いな食べ物はなんですか?」
と、唐突に質問しつつ
「私は、千切りのキャベツが好きじゃなくて」
とカミングアウトしたので面喰らった。
はーーー?嫌いな物、あったの?!
がびーん。
多分、あの衝撃を今回、私もぶちかました訳だ。
ちょっと親の継承を感じて、嬉しかったりした。