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父に。
昨日は一周忌の法要でしたが、今日が本当の命日です。
ある人に「お父さんの事は自分で整理つけるしかないから。」と言われ、その通りだなと思うし、今日をきっかけに、私も前に進もうと思うので、日記に記してみます。
父は決していい父親だったと思っていません。
エゴイズムの塊で、同じ娘でも私は駄目な娘、妹は気立てのいい娘…そんな風にはっきり態度で、ときには言葉で比較されて育ちました。
私は既に子供の時、「えこひいきは誰にでもある。」と知りました。
高校を卒業したら、絶対東京に出たかったのはその為です。
父とは距離を持ったら「いい関係を築ける」と思っていたからです。 それは正解でした。 離れれば労れましたし、感謝も出来ました。
私も大人になれば、父の激しさも愛情の裏返しだとか、不器用だけれど、実は何事にも誠実で、常に本質を問うからこそ…色んないざこざを招いてしまったのかな?と理解できましたが、それでも、まだ何か私の中には素直になれない自分がいたのです。
多分、父にはずっと「認めて貰いたかった」んだと思います。 「良い娘」だと。
ある日、心の鏡の本を読みました。 「父親を許せないのは自分を許せないのだ」という事が書かれていて、楽になりたければ、今すぐ父親に「今まで自分が出来なかった事、してあげられなかった事を謝罪しよう。」…そう書いてありました。
…素直にしたんです。 何故か私。
静岡に電話して「パパと話があるから出して」って。
震える声で言いました。 「今まで色んな迷惑をかけてごめんね。何の親孝行も出来てないけど」って。
父は多少戸惑ったみたいですが、 「そんなことはいいんだよ。」 そう言いました。
すごく緊張して興奮してしまいましたが、電話を切った後、本当に楽に楽になったのです。 許して貰えたからでしょうね。 認めて貰いたかったのは許して貰いたかったという事だったと…そんな風に思います。
それから一年後です。 父がいなくなったのは。
今は「言えて良かった」と思っています。 話せて。
あれがなかったら、父も自分も愛せなかった。
ごめんなさい。 でも、私と父はそんな関係でしたね。 最後まで読んで下さりありがとうございました。 感謝。
日時 2009年06月28日 22:13 |
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